デジタルトラスト協議会（JDTF）

当協議会で取り組んでいるビジネスプロセスやサプライチェーンに大きく関わる、認証・認可に関わる検討を行っています。
ベースレジストリと深く関係する認証・認可は、トラストなアプリケーション実現への必要な機能となります。
本委員会では、トラステッドアプリケーションを支えるTaaSの切り口に加え、デジタルトラストの観点から認証・認可を捉え、デジタルIDに関する提言を行なっていきます。
現時点では、以下の事項について活動を行っています。

１．IDPにおけるTALの基準に関する検討

認証・認可に関するセキュリティレベルの検討において、IAL、AAL、FAL等に加え、運用・マネジメントも含めてこれらのレベルが保証できるかを示す指標であるTALの導入により、認証・認可におけるトラストのありかたの検討を行っていきます。

２．ベースレジストリとの連携によるトラストなIDPのリファレンス実装に関する検討

急速に普及しつつあるIDPに関して、リモート署名サービスなど他のTrustサービスの入り口として利用するに資する高トラスト化に向けて、必要となる機能の検討を行うとともに、リファレンス実装まで実施、可能な範囲で公開することにより、トラストサービスとしての普及促進の検討を行っていきます。

３．Digital Identity Walletに関する検討

国際間で協調したデジタルトラストの実現に向けて、個人または組織による属性情報の安全なやりとり・様々なサービスへのアクセスを可能とする Digital ID Wallet (DIW) についての調査・研究を行い、我が国のトラストフレームワークに於ける制度・ルールの整備に向けた政府・民間団体への提言を行っていきます。

※IAL:Identity Assurance Level
　AAL:Authenticator Assurance Level
　FAL:Federation Assurance Level
　TAL:Trust service Assurance Level